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デイサービスもみの木児童発達支援を利用して
Mの母
UPDATE:2018-06-20
Rは、2歳になるダウン症の男の子です。
もみの木には、1歳から通い始めました。1歳になったし、そろそろ療育に通わせたいなと思い、幾つかの候補の中から、最初に見学したのが、もみの木でした。
豊かな自然に囲まれて、泥遊びなどの外遊びが元気いっぱいに出来る、そんな環境を一目見て、親の私が一目惚れしました。「どんな子も、育つ道筋は同じ」「食べることは、生きること」「健康な身体を作り、能動的に生きる子に」という育児方針にも、魅力を感じました。
見学から帰る時に、既に私の心の中は決まってましたが、ちゃんと夫とも相談して通い始めました(笑)。
すると通い始めたその日から、息子に、変化がありました。体操や頻繁な着替えのお陰で、その日から排泄がありました。ひどい時には、3~7日も出なかった便秘が、すっかり解消されたのです。
嬉しい変化もありましたが、通い始めた当初、もみの木の生活は、驚くことも多かったです。
・2ヶ月を過ぎた子は、みんなお兄さんパンツ
・小さい子は、地面をハイハイ
・泥遊びで、服も体も泥だらけ
・給食は、大きく切られたゴロゴロ野菜
・1歳前の子が、手づかみで、ムシャムシャ食べる
初めての子育てだった私には、衝撃でした。
息子は今、もみの木の生活を実践して、健やかに育ってくれています。
最初は、母屋でじっと座っていただけだった息子も、だんだん活発に外にハイハイで出て行くようになりました。最初は見ていただけの泥遊びも、自ら泥水に飛び込んだり、砂の山に登ったりしています。泥だらけの洗濯物を洗う度に、洗濯の数だけ、息子が成長している気がします。
息子は、冬も体調を崩すことなく乗り切ることが出来ました。熱を出すことも少なく、熱が出ても1,2日で元気になり、大きく体調を崩すことはありません。小児科の先生にも、受診の度に、「R君は、本当に強いね。」と言われます。これも規則正しい生活と栄養バランスのとれた食事のお陰だと思っています。
独立歩行を獲得した時期も、ダウン症の中では早かったです。2歳半から3歳で歩けるようになると言われていましたが、2歳になる前に歩き始めました。これも、毎日の体操や、起伏のある園庭で、しっかり四つ這いや高這いをした経験が身体を作ったのだと思います。
更に、もみの木では、生活や身体のことだけではなく、子どもへの接し方も教えてもらいました。保育士の先生の、子どもへの接し方を見ていると、日々、見習うことがたくさんあります。
小さくても、子どもは何でも分かってる、分かってるつもりで話し掛けてあげる。
身体の育ちはゆっくりでも、心の育ちは月齢通り、心の育ちを尊重してあげる。と教えてもらいました。
そのため、オッパイを止める時も、息子と相談して止める日にちを決めて、約束しました。止める日まで、オッパイをあげながら、「後◯日だね。止めるのは、辛いけど、2人で頑張って止めようね。」と話しました。そうすると、約束した日で、泣くことも愚図ることもなく、止めることが出来ました。
まだ2歳の息子ですが、コミュニケーションに困ることは、ほとんどありません。
また、もみの木では、定期的に学習会が開かれます。食の話、言語聴覚士、小児科の先生の話や、子育てに関する情報を得ることが出来ます。そのため、親も先の見通しを立てて、不安になることなく、安心して子育てが出来ています。
今は、穏やかに子育て出来ていますが、最初からそうだった訳ではありません。
2回の流産の末に授かった我が子は、生まれたその日に、新生児集中治療室(NICU)へ運ばれ、翌朝、医師から、「呼吸が弱かったのと、少し顔の表情が気になったから、NICUに連れて行ったよ。」と言われました。
やっと私たちの所に子どもが来てくれたという安堵感も消え失せて、子どもの表情が気になるって何?ダウン症ってこと?
医師に聞いても、ダウン症かどうか答えてはくれません。ネットを調べては、我が子に、ダウン症の特徴を探したり、違うところを探して安心したり、悶々とした1ヶ月を過ごしました。
夫婦で話し合い、ダウン症かどうかの染色体検査を受け、先ずは、事実を知ろうということになりました。
もしかしたら違うかも?という淡い期待は、打ち砕かれ、結果は、ダウン症でした。
宣告された時の衝撃は大きく、人生の中で、これ程の衝撃は、もう経験することはないだろうと思いました。
不安に駆られて、2人きりで過ごしている時、小さい我が子を抱いて泣いたこともありました。
でもこの「もみの木」に通い、親の私たちは、今目の前の子どもをしっかり見ること、その子なりの成長を喜ぶこと、先の見通しを持つことで、徐々に不安が消えてきました。
そして、息子は、保育士の先生の温かく、的確な保育のお陰で、日々成長が見られ、生きる力を、人間としての土台を存分に養っていると感じています。
息子も親も、もみの木で成長させてもらいながら、息子なりに、息子の人生を謳歌してくれることを、楽しみにしています。